ニャオスの顔半分が麻痺で動かなくなったはなし。その3

#猫顔面麻痺 #猫鼻炎 #猫鼻の腫れ

前回のポルカやフワフワを診てくれた先生の病院を見つけた続きです。

いつもおしっこを漏らしてしまうので、息子の余っていたおむつをしてみました。ピッタリでした

しかもおとなしく着けてくれた。

 

先生はじっくり診察してくれました。

触ったりいろいろな角度から見たり。

鼻の左右どちらかではなく真ん中が腫れているというのは腫瘍ではあまりないことだと。

鼻は左右の穴の間に骨の壁があるので腫瘍で腫れる時はどちらかだけが腫れることが多いらしいです。

ニャオスの場合は真ん中が腫れていました。ただ、炎症で骨が溶けてしまっている場合もあるとのこと。。。

もちろん腫瘍ではなく菌などの炎症で腫れているだけという可能性もある。

どちらにしろ検査をしないと原因を仮定した治療になってしまいます。

 

心臓の悪い子にはそれなりの麻酔のかけ方というのがあるから、まず心臓がどれくらい悪いのか再度診てみましょうと言ってくれました。不安だったら心臓の専門医を紹介しますとも。

先生にもう一度心臓を診てもらうと、確かに左心室の壁は6.2mmだけど、その上の左心房が肥大していないことから負担がかかっていないといえる(まだ症状が出ていない)。何より今特に日常生活で症状がでていないことからもこれなら麻酔かけても健康な猫たちと同じくらいのリスクだということでした。

エコーやレントゲンも見せてもらいました。

(翌日、心臓専門医に研修に行った時にニャオスのことを専門の先生に聞いてくれたそうで、夜電話がかかってきました。

専門の先生もこれくらいなら大丈夫という意見だったそうです。)

なので全身麻酔をかけてCTスキャンと細胞採取をすることにしました。

検査をする病院は奈良にある病院(車で1時間くらい)で、腫瘍専門の先生がいるところを紹介してくれました。

本人は食欲も戻って元気です。

 

当日、検査は11時に連れて行って12時半には終わりましたと連絡がありました。麻酔が切れる14時くらいに来てくださいとのことでした。

奈良の先生もとてもいい感じでした。人柄って診察にでますね。

声とか手つきとかがとても優しいです。

結果、炎症はピンポイントで鼻周辺だけで、その炎症は鼻の骨を溶かしてしまっていることが分かりました。

採取した細胞は検査に出すので結果はまだ分かりません。

ただ、炎症がほかの部位にないことから(鼻だけなので)鼻の腫瘍(ガン)である可能性が高いとのことでした。

 

まだ細胞の結果が返ってきてないのでわからないですが、とても気が重いです。

つづく・・・

ニャオスの顔半分が麻痺で動かなくなったはなし。その2

#猫顔面麻痺 #猫鼻炎 #猫鼻の腫れ

 

年明けしばらくして今度は鼻の付け根が腫れていることに気が付き再度病院へ行ってきました。

 

年末にニャオスの病気の検査などで今の病院がなんとなく信頼できなくなっていたので、セカンドオピニオンでとほかの病院を探していたところ、

なんと!

以前にポルカやフワフワを診てくれた先生が近くで開業しているかも!

な情報を見つけたのです!

なぜ「開業しているかも」という書き方かといいますと、名前は全然覚えていないし、顔もうろ覚え

 

ホームページを見ても確かこんな顔だったくらいしか覚えていないのですが、Googleの口コミにそれっぽい情報が載っており、とても熱心で情熱のある先生だと他の口コミからも伝わってくるのです。

まさに私がポルカたちの時に感じた印象でした。

 

でもとりあえずは今までの経緯も知っている今の病院へ行ってみることに。

以前の鼻

逆向きですが。。。

年明けの鼻

凄い鷲鼻。

 

先生はニャオスを見て、あー、といった感じで

腫瘍だと思うけど細胞採取して検査しないと何とも言えない。

検査には麻酔が必要。

ニャオスは心臓病もあるし、シクロスポリン(アトピーの薬)も飲んでるし普通の猫とは違うからそこらへんは飼い主の判断で。

こんな感じのことを言われて終了。

いや、もう少し判断材料くれないと。

心臓はどの程度危険なのかとか、検査で亡くなるのと検査しないリスクどっちが大きいのとかプロの目からのアドバイスがない。。。

聞いても分からないと濁されるし。

あんまりしつこく聞く感じになれず、こんなじゃ命に係わる判断なんてできないと思ったので、その足で例の病院へ行ってきました。

 

そして対面。

やはりポルカたちを診てくれた先生でした!感動。

 

つづく・・・

ニャオスの顔半分が麻痺で動かなくなったはなし。その1

#猫顔面麻痺,#猫鼻炎

同じような症状で不安な方に少しでも情報提供できればと思います。

 

ニャオスはもともと猫ヘルペス持ちで季節の変わり目、春と冬にはくしゃみや鼻水の症状が毎年出ていました。

しばらくすると治るのでここ数年は病院へも連れて行っていませんでした。

今年もその症状がありました。

でもある日それ以外に顔の半分が麻痺しているような症状がでておどろいて病院へ連れて行きました。

 

麻痺について時系列で書いてみました。

■12/19ーーー

お昼に右の耳が垂れていることに気が付く

夜には右目が閉じないことに気が付く

その他、耳が聞こえてないんじゃないかというくらい遠い。食欲少し。

右側が傾いている(向かって左)

 

■12/20ーーー

朝病院へ連れて行く

先生は鼻炎の症状よりも麻痺のほうにより着目。

鼻炎で顔面に麻痺が出るとは考えにくく、脳の方の問題だと言われ、MRIを勧められる。

とりあえずレントゲン、エコー、血液検査を実施。

血液検査は問題なし。

レントゲンとエコーで肥大型心筋症(HCM)を疑われる。この時心筋の厚さが6.5mm。

この時は心臓病については薬(エナラプリルマイレン)を出しますということがメインで特に詳しい話はしませんでした。

鼻炎の薬はこちらから言って抗菌の薬(ビブラマイシン)を出してもらいました。

MRI検査は別の専門病院で実施するため予約を取って帰宅。

鼻炎は薬を飲んですぐに症状が治まりました。

 

■12/24ーーー

MRI当日。

脳専門の先生がニャオスを診察。

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主治医からのメールとレントゲンデータを参考。

眼の瞳孔や反応の診察。

髭を触ったり引っ張ったりすると嫌がるかなど。

前足1本の足で立たせて他3本は手で支えて、体を傾かせて立っている1本の足でバランスを取ろうとするかの検査。前足両方とも検査。

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診察をした結果だけで判断すると信号を送る側(脳)ではなく、受け取る側(経路?筋肉?)の問題の可能性が高いと思うと。

顔半分は確かに動かないけど、髭を触られると嫌がるそぶりをするので感覚はあると判断できるし、足1本の検査もバランスを取ろうとけんけんするような形になるので足は麻痺していない。(脳の場合足も麻痺することが多い)そして真っすぐに歩けるし高いところへも上れる。

そしてなによりMRIは全身麻酔で行い時間もかかるので、心臓疾患がある場合は命を落とす可能性もあり、十分に理解が必要。さらに検査をするとしても容体が急変した場合の人員が今日は足りないので日を改めた方がいいと提案されました。

なのでその日はとにかくMRIは中止して帰宅。

 

■12/25ーーー

いつもの病院へ。

MRIの先生の診察などをもとに、もう一度心臓の検査を実施。

心電図は暴れて取れず。

エコーをもう一度する。心筋の厚さ6.2mm。やはり肥大型心筋症(HCM)で間違いないと判断。

とにかく全身麻酔を使う検査はやめることに。

脳は見れないけど、麻痺の原因が脳以外にあると仮定して麻酔なしのCT検査をすることになり、その日のうちに実施。

結果、麻痺のある右側の鼻の奥が影になっており何かあるように見える。

今の鼻炎の抗菌の薬を2週間続けて影が消えていれば鼻炎による炎症だし、消えてなかったら腫瘍や感染症?など別の原因ということに。

 

■12/28ーーー

耳や目が触ると反応し始めた。

 

■12/31ーーー

麻痺はほぼ解消。食欲もあり。

 

時系列はこんな感じです。

最初の麻痺に気づいたときにネットで調べていたら鼻炎による顔面麻痺の記事はいっぱい出てきていました。なのでその可能性を言わなかった(知らなかった?)も疑問です。

しかも心臓の病気を指摘しながらMRIをすすめてきてその危険性については言わなかったことに少しもやもやします。

CTもあり手術も毎日入っているような設備の整った病院でとてもいいのですが。

ちなみに、今回の先生はポルカやフワフワを診てくれた先生とは別の先生でした。その先生が良かったのですが、辞めてしまったようです。

MRIの先生が丁寧に1時間くらいかけて診察と説明をしてくれ、全身麻酔の危険性やトラブルが起きた時の対応についても詳しく説明しさらに、その日にたまたま人手が足りていなかったのでMRIをやめると判断をしてくれて本当に良かったです。

あのまま命を懸けて検査をしていたかと思うと怖くなります。たとえ脳の問題が分かってもできることは限られており治療はできないことが多いです。

今現在は麻痺は完全に治っています。

鼻炎のほうも治まっています。

ただ耳は遠いまま。食欲はあるけど鼻があまり匂わないようで食べるもの(種類)が少ないです。

麻痺による後遺症が残ることがあるとネットに書いてあったのでそのせいかもしれません。

食べるのが好きなのでせめて鼻は良くなるといいなと思います。

 

結局原因は特定できていないので、今後は様子を注意深く見ていくとします。

また、肥大型心筋症(HCM)については今後ずっと薬を飲み続け、少しでも心臓に負担をかけないようにしていくことが最善だそうです。

余命を聞いたら、1年は大丈夫でしょうと言われあまりにも短くてショックでした。

判断する場面が多くてとても疲れましたが今回偶然、肥大型心筋症(HCM)が分かり症状が出る前に薬を始められて良かったと思えば少し楽になれます。

 

新年早々こんな記事ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

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